私は、この景色を見せてあげたかったんです
私は、この景色を見せてあげたかったんです、とは、モーニング娘。道重さゆみが卒業コンサートで語ったメッセージ。
卒業が決まってから、雑誌やブログを通じて「後輩たちに見せたい景色がある」と語っていた道重。
彼女が見せたかった景色とはなんだったのか?
卒業メッセージ †
このセリフは、卒業コンサートでは恒例の卒業メッセージ内で語られたもの。
卒業メッセージの全文はこちらをご覧ください。
道重さゆみの卒業メッセージ
なっち、覚えてる? †
2004年、安倍なつみの卒業コンサートで、モーニング娘。メンバーは横浜アリーナのステージに立っていた。
エースである安倍なつみの卒業セレモニーにて、グループ結成当初から仲間として、ライバルとして、安倍なつみとともに活動していた飯田圭織は、安倍にこう語りかける。
なっち、覚えてる?
デビューする時にさ、「ビッグなアーティストになろうね」って、「横浜アリーナを、いっぱいに出来るぐらいのビッグなアーティストになろうね」って………いっぱいだよ!
横浜アリーナ!
『モーニングコーヒー』でメジャーデビューしたモーニング娘。は、インディーズシングル5万枚手売りの企画を成功させたこともあり、期待されていた。
しかし、メジャーデビュー後、横浜アリーナで行われた初のイベントで、アリーナは半分ほどしか埋まらないというさみしい結果となる。
「私たちは一発屋で終わるグループじゃない!絶対に横浜アリーナを私たちのファンでいっぱいにしてやる!」
モーニング娘。オリジナルメンバーの5人は、そう誓った。
安倍なつみの卒業コンサートで、横浜アリーナが観客でいっぱいになっている景色を道重さゆみもステージで見ていた。
しかしその後、モーニング娘。は凋落の一途をたどり、横浜アリーナのような大きな会場でコンサートを開くことが困難になっていく。
モーニング娘。が絶頂期だったころも、凋落していく過程も知っているからこそ、道重は後輩たちにこの景色を見せたかったのだろう。
安倍なつみの卒業からちょうど10年後、道重さゆみは後輩たちにその景色を見せることが出来た。
今回は私が卒業ってことで、ここに立つことができたけど、これからは、単独のコンサートでみんなにもここに立って、この景色を見てほしい。
そして私の知らなかったような、もっともっと大きな景色をみんなには見てほしい。その時は、みんなから見る景色の一部に、さゆみもいると思います。
卒業していった他のメンバーと同じように、彼女もモーニング娘。の歴史を紡ぎ、つないでいった。
関連項目 †
モーニング娘。
道重さゆみのエピソード
道重さゆみの卒業まとめ