さゆーじあ

2014-12-03 (水) 09:26:27 (3425d)

さゆーじあとは、モーニング娘。6期メンバー道重さゆみが歌う『赤いフリージア』のこと。

『赤いフリージア』がメロン記念日の8枚目のシングルであり、モーニング娘。6期メンバーオーディションの合宿時の課題曲として使われた。

音痴道重

合宿参加者の中で、当時13歳だった道重はぶっちぎりで歌が下手だった。声量もなく、音程も取れず、散々な有様にオーディション特番を見ていたモーニング娘。ファンに衝撃が走った。
のちに道重は、「歌に音程があることを知らなかった」「歌詞を読み上げればいいと思っていた」と衝撃的な告白をしている。

菅井先生

そんな道重にボイストレーニングをしてくれたのが菅井秀憲先生。
同じく合宿に参加していた田中れいなは、のちに「レッスン中におなかを触られて変な人だったらどうしようかと思った」と語っているが、菅井先生はガチホモ勢なので安心できる。
菅井先生はモーニング娘。黎明期からボイストレーニングを担当していて、モーニング娘。愛を感じる熱い指導とオカマ口調でヲタからも信頼されており、大人気である。

音程の存在さえ知らない道重に、菅井先生の独特の指導が入った。
それが今でも語り継がれている「にゃーお」。
道重に猫のように「にゃーお」と発声するように指導した。
道重の歌に衝撃が走っていたお茶の間のファンに、大の大人である菅井先生が真剣な顔で「にゃーお」と繰り返す姿にさらに衝撃を受けることになった。

菅井「努力する気がなかったら すぐにここから出てきなさい」
菅井「にゃーお!」
さゆ「にゃーお……」
菅井「にゃーお!!にゃーお!!」
さゆ「にゃーお」
菅井「ここ何しに来てるかわかってますよね?何しに来てる?」
菅井「歌上手くなるためじゃないの?何で歌上手くなりたいの?」
さゆ「モーニング娘。に……」
菅井「なりたいからでしょ。なんでモーニング娘。になりたいの?
好きだからでしょ!好きなためになんで努力しないの?出来ませんじゃないよ。やるのよ。好きだったら。そんなものは好きなうちに入らないよ。
あなた好きでしょ?入りたいでしょ?
行くよ」

さゆーじあ

菅井先生の指導が入ることによって、最初に比べると格段にレベルアップしたものの、やはり独特な道重の歌は「さゆーじあ」と呼ばれるようになった。
以降、少しずつ上手になっていったものの、道重はグループ内で最も歌唱力が低いというのは常識となっていく。

卒業コンサート

道重さゆみは自身の卒業コンサートで、最後のメッセージを伝えた後に『赤いフリージア』を歌った。

それでは、私の人生のはじまりの曲。
この曲を歌ってモーニング娘。になりました!
心を込めて歌います。

道重のさゆーじあは、相変わらず下手だった。
12年以上前のオーディション時に比べると格段によくなってはいたものの、それでも下手だった。

努力を重ねても、できないことはある。
届かない場所はある。

だが、高みを目指して努力し続けること、大切に思い続けることは、時にはどのような名曲や名演奏よりも美しく、尊く、感動を呼ぶのだろう。

道重さゆみの最後の歌は、横浜アリーナを埋め尽くす観客の心を、確かに震わせていた。


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関連項目

モーニング娘。
道重さゆみのエピソード
道重さゆみの卒業まとめ

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